なぜ、冴えないマンション整体の彼にDVD出版オファーが？─その3つの鍵

こんにちは。スモールビジネスの売上げアップアドバイザー、寺田です。
　
世の中には同じような仕事をしているのに、
お客が絶えず、儲かっている人と、
お店が静まりかえって
閑古鳥が鳴きがちな人とがいます。
　
私は当協会の東京コピー講座5期受講生ですが、
同期の整体師の先生で、講座受講中に
DVD教材製作会社からDVD教材出版のオファーを
受けた人がいました。
　
彼の仲間が口々に言います…
　
「彼は確かに腕がいいが、
　特別に凄いわけではない。」
　
「彼の経歴を見ても、
　何か特別に凄い要素はない。」
　
「なぜ、彼のところにDVDオファーが
　舞い込んだのか不思議だ。」
　
まぁ、ひとことで言えば「やっかみ」です。（笑）
　
　
実際、その彼はマンションの一室で
細々と整体院を営んでおり、
ぶっちゃけ業績をアップしたいと思って、
コピー講座に来ていたわけですよ。
　
決して、名の通った繁盛店ではなかったわけです。
　
なのに、なぜ彼のところにDVDのオファーが？

彼がDVDオファーを受けたタイミング…その秘密

実は、彼がDVDオファーを受けたタイミングというのが、
これまで私が関わった方々で見られる
　
「出版などのオファーがかかるタイミング」
　
とまったく同じものでした。
　
過去に、

• 数千人規模のメルマガを発行し続けて8年になる人に、初めて大手から出版オファーが入った。
• その世界で活躍し始めて1年以上、なかなかブレークしなかった女性に、突然、民法キー局とNHKから相次いで取材（出演）オファーが入った。
• 起業して間もなく、実績もそれほどなかった職人さんに、新聞社（地方紙）から取材のオファーが入った。

などなど、それほど例が多いわけでもありませんが、
似た例はいくつもあります。
　
そのタイミングとは・・・
　
プロフィールを書き換えてから、
だいたい1ヶ月程度経過した頃
　
ということ。

【1】なぜ、プロフィールが重要なのか？

実は、3つのポイントのうち、
極めて重要なポイントが、
このビジネスプロフィールなのです。

1-1.事実ベースの記述である

出版社など、「公器」を自認しているところは、
何より信頼性を大事にします。
　
くち（ブログやSNS）では何でも言えますが、
事実はごまかせません。
　
もちろん、そこに嘘をつくことは可能ですが、
今の時代、すぐにばれますからね。
（特に目立ってしまうと。）

1-2.その人のご利益（りやく）がわかる

漫然と事実を並べたプロフィールは
何の役にも立ちませんが…。
　
その人のポジション、特技、想い、ビジョンなどを
明確に伝えるプロフィールを書くことで、
取材する側にとって、
その人に、何を取材したら、どんなご利益（メリット）が
得られるかが分かるのです。
　
取材する人は、「面白いこと言ってるな！」という人を
見つけたら、まずプロフィールをチェックしている…
そう理解して間違いありません。
（実際、テレビ取材チーム、雑誌記者、新聞記者に聞きました。）

1-3.すべての発信の「地模様」を作る

なにより目立つ発信があった時、
その発言をした人はどのようなバックグラウンドで
発信しているのかというスタンスが分かります。
　
例えば、

「“オンリーワンがいい”なんて言っている
　甘いやつが大嫌いなんで」

こんなクールなセリフがあったとします。
　
問題は「それを、誰が言っているのか」です。
　
何の実績もない人が発言していれば、
「ふーん。確かにそうかもねー」で終わります。
　
ですが、何事かを成し遂げた人が言っていると、
「さすが、ナンバーワンの地位を手に入れた人は
　言うことが違う！」
という印象を残します。
　
※ちなみに、この発言はMLBイチロー選手のものです。
　
情報には必ず「地」と「図」があり、
発言という「図」の印象を決めるのが
プロフィールという「地」模様なのです。
　
あなたのすべての発言、発信が、
「へー」と流されて終わるのか、
「なるほど」と受け止められるのかは、
プロフィール次第ってこと。
　
あなたのことをリアルに知らない人にとっては。

【2】発信基地としてのホームページ

もちろん、プロフィールだけを書いても
意味がありません。
　
プロフィールは発信基地としてのHPと、
その中でのブログ発信があってこそ、
その威力を発揮します。
　
まずはホームページですね。
そりゃそうだって話。
　
効果的なコミュニケーションには3つの要素が
必要だと語られますが（by アリストテレス）、
その第一が「あなたの印象（エトス）」。
　
あなたがどんな人なのか？
あなたは、どんな人を相手にしているのか？
あなたは、どんな特技の持ち主なのか？
あなたのオフィスは、どんな雰囲気なのか？
あなたは、どんな世界を作るのに尽力しているのか？
　
そんな、あなたのビジョンやミッション、
そして活動内容とご利益が明確に伝わる言葉と写真。
　
それをベネフィット＋事実（ファクト）のセットで
表現してみてください。

【3】継続的なベネフィット＆事実発信

HPにいろいろ書いてあったとして、
それが信頼するに値するかは、
結局のところ、あなたの行動、実績、発信で
丸裸にされます。
　
「意欲的に働ける新人を育成します！」と
HPで語っている先生が、
　
「今日も新人研修でした。
　とにかく疲れますよねー、
　早くビール飲みたい。」
　
的なブログを連発していたら、
多分、信頼されませんし、
仕事はもらえません。
　
抽象的な精神論や、
「仕事をもらいました」という話ばかりで、
そのプロセスや結果を明らかにしなければ、
やはり得られる信頼は限られています。
　
HPで紹介している仕事の実例、
お客様とのやりとりが見えるケーススタディ、
自分の仕事やお客様への思いが見えるエピソード、
などなど、あなたに仕事を頼みたいと思う人、
HPを読んでくれたお客さんに対して、
　
「なるほど、こういう仕事をしているのか」
「こんな風に丁寧にケアしてもらえるのか」
「こんな独特な施術があるのか」
　
そんな「腑に落ちた！」状態に導ける
事実と想いを綴っていくわけです。
　
もちろん、ブログの記事に興味を持って、
そこからHPにたどり着く人も多いはずです。
　
HPとブログは両輪として前に進んでいくもの、
そう理解しておくと間違いありません。

3つのポイントに共通する、最大のポイント

プロフィール、HP、ブログ発信。
この3つが整ったからこそ、
マンションの一室で開業していた
整体師の先生のところに、
DVDのオファーが舞い込んだのです。
　
しかし、
　
「その3つだったら、自分も持っている」
　
と思う人がいるかも知れません。
　
　
では、と考えてみてください。

お客様の悩みがどう解消されるのかというポイントが、
お客様の立場に立って、
お客さんが知りたいと思うポイントについて
丁寧に書かれているでしょうか？
　
「タウリン1000mg配合！」などという
意味不明な事実によるスペック自慢ではなく、
「○○なあなたには、××なメリットがありますよ」
という、お客様視点でのベネフィットで
書かれているでしょうか？
　
明快なベネフィットとセットで、
それが本当であることを示す事実をリアルに
示せているでしょうか？
　
　
こういったお客様の立場に立って伝えることこそ、
あなたのビジネスがうまくいく鍵を握っています。
　
これはアリストテレスが語る、
効果的なコミュニケーションの3要素の2番目。
「相手への共感を示す（パトス）」です。
　
そして、それこそが、
私たちがセールスコピーライティング講座で
一生懸命に伝えようとしている技術の核心なのです。
　
　
もし、あなたが、
毎日、ブログ記事を書き続けていて、
あるいは、もう何年間も記事を定期更新していて、
プロフィールも載せていて…
それでもビジネスが好転していないとしたら、
それは根本的にやり方がおかしいんです。
　
一度、正しい作法を学んでみてください。
きっと、驚くほどお客さんの反応が変わりますよ。(^^)
　
　
ということで、また次回。

追伸

そのプロフィールを作ったのが、
すべて私だという事実をアピールしつつ
締めさせていただきとうございます…
　
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